2015年11月5日木曜日

20150509, 0512, 1104 ユズ (柚子) 花・実

Yuzu

学名:Citrus junos
ミカン科 Rutaceae ミカン属 Citrus

楓蔦黄 (もみじつたきばむ) ころ、
柚子も黄なりて。











flowers and fallen stamens of Yuzu

花も柚子の香り、当たり前だけど。
雄蕊の花糸は数本ずつ合着しており、役目を終えて散る時もくっついたまま。
落花した花は、台風による強風の所為か、それとも雀たち?

2015年10月29日木曜日

20140908, 20150803-05, 1028 キカラスウリ 雄花と雌花と実




Kikarasuuri
キカラスウリ (黄烏瓜)
学名:Trichosanthes kirilowii var. japonica
ウリ科 Cucurbitaceae
カラスウリ属 Trichosanthes

2015-10-28 追記
未熟果。雄花(雄株)に比して雌花(雌株)の数がかなり少なく心配だったがちゃんと受粉していたようだ。まだ濃い緑色だが徐々に黄色くなる。その頃まで刈り取られずに残っていますように。



2015-08-05 追記
雌花。一昨日は気が付かなかったけどやっぱりあった。柱頭が3本。
蕾 (写真3) は開花間近の昼間。小さな蕾の内から萼筒の下の方の子房の部分が膨らんでいる。











2015-08-03 追記
昨年とは別の場所で。
雄花 (male flowers) 萎みかけ。
夜行性なので、全開の様子は昼間じゃ撮れない。
雌雄異株で、現在開花中なのは雄株ばかりだが、2012 年には同じ場所で雌株を確認している。多年草だが、雌株が消えちゃった可能性もあるかなあ。もっとも、雄株が目立つ所に出てきたのも初めてだが。

この場所にあった大きな木が伐り倒され、地表まで日光が降り注ぐようになり、雑草たちの勢力図が変わってきたように思う。




















2015-07-29 追記
雄花の蕾 (buds of maleflower) 1
花柄・萼筒が伸び、花弁も顔を覗かせ始めました。先端の尖っているところは、台形の花弁の中央にある緑色の突起で、そこを起点にして糸状の裂片が内側に折りたたまれている。開花すると正面からでは分かりにくいけど、裏から見ると爪のように飛び出ているのが分かる (写真5)。






緑の萼片が目立つが萼筒はまだ 1cm ぐらいで花柄も短く、蕾はまだ小さい。

2014 season

2015年10月11日日曜日

20151008 フジバカマ (藤袴)


フジバカマ (藤袴)
学名:Eupatorium japonicum
キク科 Asteraceae
ヒヨドリバナ属 Eupatorium
野生種ではなく、栽培品種 (cultivar) であろう。

「秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花」
「萩の花尾花葛花なでしこの女郎花また藤袴朝顔の花」
(万葉集・巻八 1537・1538 山上憶良)

かくも名高き花ながら、今や純粋な自生のフジバカマは
環境省のレッドリストで準絶滅危惧(NT)に指定されている。
(東京都では絶滅危惧I A類(CR)、いくつかの県では絶滅種)
http://www.jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=06040454734

雑種でもいいから、いつかウチにも綿毛が飛んできますように。

学名:Eupatorium chinense subsp. sachalinense
ヒヨドリバナ属 Eupatorium

White Snakeroot
学名:Ageratina altissima
アゲラティナ属 Ageratina (旧分類では ヒヨドリバナ属 Eupatorium)

2015年8月8日土曜日

20150807 イトススキ (糸薄) / タカノハススキ (鷹の羽薄)


イトススキ (糸薄)
学名:Miscanthus sinensis f. gracillimus
イネ科 Poaceae ススキ属 Miscanthus


タカノハススキ (鷹の羽薄)
別名:ヤハズススキ (矢筈薄), Zebra grass
学名:Miscanthus sinensis cv. Zebrinus
イネ科 Poaceae ススキ属 Miscanthus

2015年7月31日金曜日

20150729 ミーたん(仮称)のご帰還

初めて私の足にすりすりしてくれた。写真も撮らせてくれた。
どうやら、やっと彼女に許されたようである。

ミーたんはノラだった。
餌をあげていた人がいなくなって、親切なおうちの家猫となった。
お父さんもお母さんも、ミーたんをとても可愛がってくれる。
それでもノラの血はノラのまま、放浪が大好きなのである。























アメリカアサガオ (亜米利加朝顔)
Ivyleaf morning glory / Ivy-leaved morning glory
学名:Ipomoea hederacea
ヒルガオ科 Convolvulaceae サツマイモ属 Ipomoea
明るい青の花が咲くのは8月〜秋。その頃まで抜かれずに残っているといいのだが。

2015年7月30日木曜日

2015 橋と桜 定点観測

Bridge and Cherry trees - Fixed-point Observation (update slow occasionally)
定点観測再開します。と言っても、気が向いたらねの不定期便。
更新は、この記事内で行います。


2015-07-28 16:22 晴れ sunny



2015-03-30 15:54 晴れ sunny



2015-03-27 14:36 晴れ sunny



2015-03-20 14:15 薄曇り slightly cloudy



2015-02-23 12:46 曇り cloudy

2015年7月29日水曜日

20150728 トキワサンザシ(常盤山査子) 未熟果


Pyracantha
通称:ピラカンサ
学名:Pyracantha coccinea
バラ科 Rosaceae トキワサンザシ属 Pyracantha
明るい緑の未熟果、まだ花の残骸が残ってます。開花期は5月頃。
赤く熟した実(同じ木です) 2012-11-28:

通行の邪魔になる場所ではないのだけど、その後剪定されてしまったので
今は花・実は見上げる高さになってしまいました。

2015年7月18日土曜日

20150717 ヤマユリ (山百合)


Golden Rayed Lily of Japan
学名:Lilium auratum
ユリ科 Liliaceae ユリ属 Lilium
斜面に沿うように斜上して育つヤマユリ、
花の大きさゆえに開花すると更に下を向きます。
山の女王には近寄らず、下から見上げて拝謁するのが一番。

2015年7月13日月曜日

20150625 ぼけ

主役を張ることも可能
名脇役たらんとするも良し

けれども

主役を食ってはいけない
添え物であってもいけない

20150713 日常

日常は
当たり前にやって来て
当たり前に流れ
当たり前に繰り返す

「こんなもん見つけました」
「こんなヤツいました」
「こんな光と影でした」
の報告写真を日常とする人もいる

対象にとっては日常の姿でも
撮り手にとってはもはや日常ではない日常と、
対象の日常はそうではないかもしれないのに
対象を求めて撮り歩く撮り手の癖とも言うべき日常と、

そして、
撮り手の日常と対象の日常とが合致した日常と。

とりたてて報告すべきことのない当たり前の日常も、
撮れば写真には違いない。

2015年7月11日土曜日

20150710 虫こぶ(虫瘤、虫癭(ちゅうえい)、ゴール) とツルバラ

Rose galls on the Climbing Rose

写真1の虫こぶは紅色で葉の縁に付いている。写真2のは葉の表面で茶色く乾いているように見え、既に萎んでいるものもある。
何年か前に同じ木で見付けた時は、緑色で葉の裏側に付いていた。球形でトゲ状突起ががまばらに付いている点は同じ。

バラの葉に寄生して虫こぶを作る(#1) 昆虫は、検索しても具体的にはバラハタマバチ (Diplolepis japonica) しか出てこない。
バラハタマバチの幼虫がバラの実を模して色さえ制御し、萎んだものは成虫になって羽化した残骸かと思いきやそうではなく、犯人は必ずしもバラハタマバチとは限らないらしい。

殆どの場合、虫こぶを作る昆虫の種によって、植物の種類や作られる場所、形などが決まっているそうで、
バラハタマバチは、主にノイバラの葉裏に虫こぶ (バラハタマフシ (薔薇葉玉附子) #2) を作り、20日ほどで成熟し地面に落下、その後も中の幼虫は成長し繭を作り越冬し、翌年の春に成虫になって虫こぶから出てくるのだそう。
とすれば、葉のどこに虫こぶを作るか、とか、20日間でバラの未熟果の緑→熟した紅色→枯れた茶色と、宿主(寄主) を先取り (制御) するのかなどという問題はとりあえず置いておいても、バラハタマバチの虫こぶが萎むまで葉上に付いていることも葉上で虫こぶから出てくることも無いはず。

バラハタマバチ以外にも、バラに虫こぶを作るタマバチ (Gall Wasp) やタマバエ (Gall Fly) はいるそうで、詳細は不明だが、私が見た3種類の虫こぶは全部違う昆虫の仕業である可能性もある。
また、仮に、最初にこの虫こぶを作ったのがバラハタマバチだとして、地面に落下する前に何らかの理由で中の幼虫が死んでしまった可能性の一つとして、虫こぶを乗っ取るもの(寄居蜂)や、虫こぶ内に産卵して孵化後の幼虫が幼虫を食べる寄生蜂もいるらしい。それらが中で生きている限りは虫こぶが枯れることは無いのだろうけど、かなり生育の早いタイプなのだろうか。

小学生時代、下校途中の電車の窓から見えたキャベツ畑に侵入してモンシロチョウのアオムシを
たくさん採取してきたのに、生まれたのは別の虫だった、あれと似たような状況ね。アオムシコマユバチの場合は幼虫に卵を産み付けるのだけど。

#1:寄生した虫が植物に何らかの刺激を与え、植物組織の異常成長を促してできるもので、
  虫自身が作り出しているるわけではない。
#2:虫こぶには命名規則があるそうな。
  虫こぶが作られる植物名+作られる部位名+虫こぶの形状+フシ (コブを意味する)
  バラハタマフシ (薔薇葉玉附子(付子))

バラハタマバチ
学名:Diplolepis japonica
タマバチ科 Cynipidae
ちなみに Rose galls で検索すると、"Diplolepis polita" とか "Diplolepis bicolor" とか
海外の種が出てくる。虫こぶのトゲはかなり長く、Spiny Rose Gall と呼ばれるらしい。

ツルバラ
品種の詳細は不明
バラ科 Rosaceae バラ属 Rosa

2015年7月1日水曜日

20150414, 0524, 0629 ヒメコウゾ (姫楮) 花・未熟果・若葉


新芽・若い葉
古い葉はゆがんだ卵形だが、若い葉は深く2~3裂する。
新芽はオレンジがかる。
Young leaves indented deeply 2-3.


未熟果
複合果(多花果, 桑果)でまだ一粒一粒の花柱が目立つ。
Unripe multiple fruits (sorosis) of Broussonetia Kazinoki


Flowers of Broussonetia Kazinoki
ヒメコウゾ
学名:Broussonetia Kazinoki
クワ科 Moraceae コウゾ属 Broussonetia
推定ウチの幼木 (#1) の親。
雌花が咲き始めていました。
新鞘の根元付近に雄花が見えるが、まだ蕾のようです。
この木の雄花が咲くころはいつも風が強い。

葉は基本的には左右均一ではないゆがんだ卵形だが、
若い枝や幼木では深く2〜3裂し、縁には鋸歯がある。
若い枝や葉の縁、葉脈にそって細かい毛が生えている。
ヒメコウゾの葉柄は 1cm 以下との情報もあるが、この木はそれよりも長い。
が、雌雄同株であることと雌花・雄花・果実とも球形であることと
冬芽の様子からヒメコウゾと推定。

#1:

2015年6月30日火曜日

20150625, 0626, 0629 イシミカワ (石見川・石実皮)

Mile-a-minute weed, Devil's tail

学名:Persicaria perfoliata
タデ科 Polygonaceae イヌタデ属 Persicaria
初めて見た。
やや湿り気のある所が好きなのだそうで、今年の長梅雨にマッチしちゃったのだろうか。

この株は一足先に花が咲いたようで、先端はすでに実が色付いている (黄緑→薄紅→青紫→群青色と変化)。
大好きな彩りなので特別カラーw

花に花弁は無く、膨らんで色付くのは萼片で、その中に黒い痩果ができる。
実の一番下に蕾が一つ残っている。タイミング悪くまだ開花中の花にお目に掛かれない。

花・実の付くツルの構成や葉が面白く、撮りどころが満載。

写真2
大きな卵形の托葉の先に軸を伸ばし (写真4) 穂状の花序を付ける。総苞はいびつな丸型で、托葉のように茎(蔓)を完全に取り巻いてはいない (鞘になっていない)。
写真3:未熟の黄緑の果実間にはまだ隙間があるので、個々の実 (花) の根元に小さな葉のようなものが何枚かあるのが見られる。これらは小苞片だろうか。
(この花序は穂軸が短く、総苞が無い。色々なパターンがあるのか。)











写真4
大きな托葉の脇にも2つほど花・実がつく。さらにその下のやや小さめの托葉は2段構えになっているように見えるが、一枚は花序を守る総苞、もう一枚は葉を守る托葉なのだろうか。
葉を守る托葉は茎(蔓)を取り巻いて癒合、皿状の托葉鞘 (ochrea) になっている。




















明るい緑の葉は平均 3〜4cm らしいが、日のよく当たる肥沃な所では 10cm 近くある。

3角形に近いが、若いうちは矢じり型。葉腋には小さな丸型の托葉鞘が付き、鞘と言うより鍔のようだ。











葉柄や葉の縁・裏側の葉脈上には恐ろしげなトゲが多数あるが、触っても痛くは無い。
葉は、マジックテープの様に吸い付くような感触。
茎(蔓)や先端の花穂の柄にはトゲは無い。


たぶん、一番上の穂状の実は鳥たちに、下方の実は動物や人にくっついて運んでもらうため、それぞれの目的に最適な個々の構成になっているのだろう。
ずるいヤツだが、実の色が好きなのでウチに来てもいいよと思った(笑)。

ここは、イシミカワ、アオツツラフジ、ヤブガラシ、ヘクソカズラ、オニドコロ、ナツヅタなどの蔓性植物が混生する。蔓性の植物の全姿を一枚に収めるのはなかなか難しいが、三角の明るい色の葉は目立つね。

2015年6月15日月曜日

20150613, 0615 ヤマボウシ (山法師)

Kousa dogwood
学名:Cornus kousa / Benthamidia japonica
ミズキ科 Cornaceae ミズキ属 Cornus ヤマボウシ亜属  Benthamidia
植樹されてから3年余り、昨年までとは見違えるほどの花付きで、梅雨時の薄暗い街並みによく映えます。
白いのは総苞片でその中央にあるのが花だけど、ヤマボウシの花は集合花、果実も真ん丸球状の集合果でけっこう美味らしい。

2015-06-15 追記
花が咲き始めていました。蕾や開花中の花、そしてすでに、役割を終えた花弁や雄蕊が落下して、雌蕊と花盤だけになっているものもあります。なんだかブドウ科の花に似てるような。

2015年6月3日水曜日

20150524 ヤブガラシ (藪枯らし) 花・蕾


Bushkiller
別名:貧乏葛
学名:Cayratia japonica
ブドウ科 Vitaceae ヤブガラシ属 Cayratia
つる性植物の夏がやって来ます!
ヤブガラシの雄蕊は4本、4枚の黄緑色の花弁の外側には毛が生えている (蕾参照)が、
開花後すぐに落ちてしまい、サーモンピンクの花盤 (flower disk) と雌蕊のみが残る。
写真中央の花は、花弁が反り返って落下する直前(雄性期)。
雄蕊が役目を終えて落下すると雌蕊が長く伸びてきます(雌性記)。
花盤のあたりから蜜が分泌されてつやつやしています。
けれども、ヤブガラシのほとんど、特に東日本では3倍体で実をつけないそうです(不稔)。
鳥足状複葉の葉は3倍体では小葉5枚、結実する2倍体のものは小葉が3枚だったりするのだと。
東京でヤブガラシの実を見つけたら、それは貴重品なんだ。

しかし、実を付けないのにどうしてこんなにはびこるのでしょう?
僅かな根茎から大繁殖、「はびこる」を漢字で書くと「蔓延る」、
昔からつる(蔓)性植物は繁殖力旺盛の代名詞なのですね。

それにしても、今年は開花が早い。

2015年5月24日日曜日

20150524 基準値標準

そりゃまあ、評価の基準と言うものはあるのでしょうよ。
それが基礎だというのなら致しかない。
けどね、、
基準値高得点獲得を目指すことは時として弊害となり、
世界の照準に迎合した写真に陥る危険性をはらむのね。



2015年5月22日金曜日

20150517 ブラシノキ


Scarlet bottlebrush
学名:Callistemon speciosus
フトモモ科 Myrtaceae ブラシノキ属 Callistemon
赤い花糸に黄色い葯、雌蕊も赤い。
大部分が雄蕊だけど、ちゃんと雌蕊も視認できますね。
和名と英語名が一致するって言うのは珍しい気がするけど、
属名 (Callistemon) の語源は、ギリシャ語で 
kalli 美しい stemon 雄しべ と言う意味だそう。
よく似ている同属のハナマキ (花槇, Callistemon citrinus) は葯も赤い。

2015年5月13日水曜日

20141014, 20150507 ツルバラ

Climbing rose
シーズン到来


2014 autumn
バラ科 Rosaceae バラ属 Rosa
品種の詳細は不明
一年かけて擁壁の下まで成長したツルは、毎秋思いっきり刈り込まれる。
今年もこれで見納め。来夏、更新したツルに咲き誇る白い大輪を楽しみに。

2015年5月12日火曜日

20150430 アメリカフウロ (亜米利加風露)

Carolina geranium
学名:Geranium carolinianum
フウロソウ科 Geraniaceae フウロソウ属 Geranium
昭和に入ってからの帰化植物で、このあたりでも最近目立つようになった。
花は淡い撫子色 (なでしこいろ、紫みのある薄い紅色)。色の濃い個体もあるらしい。
葉の縁と茎は紅く、茎には短毛が密生する。
よく在来種のフウロソウやゲンノショウコと比較されているが、都市部の路肩や駐車場にそれらは無い。
それよりも私は早春の葉を見た時、園芸品種の「ゼラニウム」のなにかが逃げ出したのか、と訝ったよ。
葉っぱは確かに似てるけど、園芸品種の「ゼラニウム」はテンジクアオイ属(Pelargonium) で、
こっちがゼラニウム属、日本語の属名ではフウロソウ属。
かつては、どちらも同じ Geranium 属にまとめられていた名残が園芸品種の呼び名に残っているのだと。テンジクアオイ属 (Pelargonium) も フウロソウ属 (Geranium) もフウロソウ科(Geraniaceae) だけどね。

2015年5月11日月曜日

20150430 タチイヌノフグリ (立犬の陰嚢)

Common speedwell
学名:Veronica arvensis
オオバコ科 Plantaginaceae (旧分類:ゴマノハグサ科 Plantaginaceae) クワガタソウ属 Veronica
ヤエムグラやナガミヒナゲシの群生の中に一株だけ見つけた (写真中央)。
丹念に探せばもっとあるのかも。
イヌノフグリ (在来種, V. didyma var.lilacina) の仲間で、オオイヌノフグリ (V. persica) 同様帰化植物だがどちらが先に帰化したのかな。
オオイヌノフグリが主に早春〜春に咲くのに対して、タチイヌノフグリは少し遅れて春〜初夏に咲く。
その名の通り立ち性。花は4弁ともが明るい青色でオオイヌノフグリより小さく花柄が短いので葉に埋もれて目立たない。
同じ株に白花 (真っ白ではなくごくごく薄い水色) が付いており、青色の花より目立つかも。
茎の上の方ににつく葉は按針系。先に咲いた下の方は既に実になっている。
ハートっぽくてカワイイのに、その実の形が和名(在来種が基本形)の由来。

オオイヌノフグリ (大犬の陰嚢)
Common field-speedwell / Large field speedwell / Winter speedwell

ヤエムグラ (八重葎) False Cleavers

ナガミヒナゲシ

2015年5月10日日曜日

20150430 ハハコグサ (母子草)


Jersey cudweed
別名:御形 (ごぎょう), ホウコグサ
学名: Gnaphalium affine
キク科 Asteraceae ハハコグサ属 Gnaphalium
語源は諸説、ホホク (蓬ク, 毛羽立つ様子)が
ハハコに転じたという説もあるのだが、
平安初期〜中期には既に母子草と呼ばれていたらしく、
母子という漢字が後からあてはめられたのは明白なのだが、
ハハコと呼ぶようになった真相は不明。
それでも幼いころの私には、母に教わった
「母子」と言う名前はとても鮮烈であった。
いずれにしても、母子草よりみすぼらしく見え目立たないから父子草
という命名はかわいそすぎ。