2015年6月3日水曜日

20150524 ヤブガラシ (藪枯らし) 花・蕾


Bushkiller
別名:貧乏葛
学名:Cayratia japonica
ブドウ科 Vitaceae ヤブガラシ属 Cayratia
つる性植物の夏がやって来ます!
ヤブガラシの雄蕊は4本、4枚の黄緑色の花弁の外側には毛が生えている (蕾参照)が、
開花後すぐに落ちてしまい、サーモンピンクの花盤 (flower disk) と雌蕊のみが残る。
写真中央の花は、花弁が反り返って落下する直前(雄性期)。
雄蕊が役目を終えて落下すると雌蕊が長く伸びてきます(雌性記)。
花盤のあたりから蜜が分泌されてつやつやしています。
けれども、ヤブガラシのほとんど、特に東日本では3倍体で実をつけないそうです(不稔)。
鳥足状複葉の葉は3倍体では小葉5枚、結実する2倍体のものは小葉が3枚だったりするのだと。
東京でヤブガラシの実を見つけたら、それは貴重品なんだ。

しかし、実を付けないのにどうしてこんなにはびこるのでしょう?
僅かな根茎から大繁殖、「はびこる」を漢字で書くと「蔓延る」、
昔からつる(蔓)性植物は繁殖力旺盛の代名詞なのですね。

それにしても、今年は開花が早い。

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