2015年1月19日月曜日

20150116, 0118 カンツバキ (寒椿)


Camellia × hiemalis (C. japonica × C. sasanqua)
Camellia × hiemalis 'Shishigashira' / Camellia sasanqua cv. Fujikoana
Makino
ツバキ科 Theaceae ツバキ属 Camellia

カンツバキは、(ヤブ)ツバキとサザンカの交雑種と考えるのが現在の主流で、厳密には原種のシシガシラ (獅子頭, Camellia × hiemalis 'Shishigashira') のことであり(#1)、
シシガシラとサザンカの交配品種をカンツバキ群と言うが、一般には全てひっくるめて単にカンツバキと呼ばれる。

シシガシラば、木は上に伸びるより横に広がるので、這いカン(ツバキ)と呼ばれる。
剪定に強いので、数十センチに低く造り込まれることが多い。

カンジロウ (勘次郎, C. × hiemalis 'Kanjirou') などカンツバキ群は上にも伸びる立性で、立ちカン(ツバキ)と呼ばれる。立ちカンと言うと単にカンジロウをさす場合もある(#2)。立ちカンの品種はサザンカとの見分けが困難。



カンツバキ・カンツバキ群はサザンカとして分類される場合も多く、その場合の学名は Camellia sasanqua cv. ○○ になる。
園芸上の分類と学術的分類は必ずしも一致しないのが常だけど、現在のところ、(多少にかかわらず)子房に毛があることを根拠にサザンカ群・カンツバキ・カンツバキ群・ハルサザンカ群すべてサザンカに属させる(対比 子房に毛がないツバキ)。






カンツバキ・カンツバキ群(Camellia × hiemalis)の特徴

・花期が冬 (12月〜2月頃)。長い期間次々と咲く。(サザンカは咲き始めが
 10月中旬ごろで一斉に咲いている感じ。)
・花は、主として紅色〜桃紅色の八重咲き (白色もある)、花弁数は10数枚以上。
 (10枚未満ならサザンカ。)
・香りが無い。
・花弁と雄蕊が合着しているが(未確認)、花弁は一枚ずつ散る。
 (サザンカは花弁・雄蕊が合着していない。)
・雄蕊の一部が花弁に変化しやすい。
・子房に毛が生えている。(サザンカの特徴であり、椿には毛は無い。)
・葉は、ツバキより小さく、縁の鋸歯が目立つ(気がする)。(サザンカの特徴。)
・新鞘(若い枝)や葉、葉柄には細毛が生えているが、サザンカより少ない。
 成長すると落ちてしまう場合も多い。(椿には毛は無い。)

ほとんどがサザンカの形質なので、咲き始めが冬で雄蕊が弁化しやすい点
あたりで見極めるしかないかな。
シシガシラなら、低く刈り込まれ横に這っているので比較的分かり易いかも。

一説では、
#1:関東ではカンツバキ、関西ではシシガシラ、と呼ぶそうな。
#2:関東ではタチカンツバキ、関西ではカンジロウと呼ぶそうな。
呼び方違うと学名まで違って表記されてて分かり難さに拍車をかけるのである。

2015年1月18日日曜日

20150118 中間型マンゲツロウバイ (満月蝋梅)

Species of Japanese allspice / Wintersweet 3

マンゲツロウバイ
学名:Chimonanthus praecox var. lutea cv. Mangetsu
ロウバイ科 Calycanthaceae ロウバイ属 Chimonanthus
花は小さ目 (2cm 弱)、丸い黄色い花弁、中央の花弁の紫褐色の班はあるが薄い。
昨日投稿のマンゲツ (花径 3cm 以上)と同じ公園内にあるのだが、木も小さい。
やはり個体差だろうか。実生苗だと咲いてみるまで分からないのだ。
花付きはあまり多くは無く咲き切れずに落下しているもの多数。
昨年より樹勢があまり良くなくも思えるのだが、花の色味などは同じ。

20150116, 20150118 ソシンロウバイ (素心蝋梅)

Species of Japanese allspice / Wintersweet 2


ソシンロウバイ
学名:Chimonanthus praecox form. concolor
ロウバイ科 Calycanthaceae ロウバイ属 Chimonanthus
ロウバイの変種で、マンゲツロウバイより少し遅れて咲き始める。
花の中央の花弁は紫褐色にならず、全体が透き通るような淡黄(たんこう)色で、全体的にマンゲツロウバイ (#1) より華奢な印象。
剣弁が基本、やや丸みを帯びるものもあるようだが、中心部の形状や黄色の濃さ・トーンで中央の花弁が紫褐色ではない(黄色い)マンゲツロウバイ (#1) とは区別がつく。



「素心」の由来:
茎の中心に白い芯があるから
花の中心に原種のような色が無いから
さて、どっち。





















#1:
マンゲツロウバイ (満月蝋梅) または トウロウバイ (唐蝋梅)
http://fieldfesta.blogspot.jp/2015/01/20150116.html

2015年1月17日土曜日

20150116 マンゲツロウバイ (満月蝋梅) または トウロウバイ (唐蝋梅)

Species of Japanese allspice / Wintersweet 1

マンゲツロウバイ
学名:Chimonanthus praecox var. lutea cv. Mangetsu
ロウバイ科 Calycanthaceae ロウバイ属 Chimonanthus
とても香りが強い。花径 3cm 強。
ソシンロウバイの変種で花弁が濃い黄色で丸く、中心の花弁に紫褐色の斑が入り、花の中心に紫褐色の丸い輪があるように見えるのが満月の命名の由来らしいが、
中心部も全て黄色の花弁が丸い品種もマンゲツと呼ぶようで、
中間型も種々存在し、どうも区別があいまいになっている。
交雑しやすいのか変異しやすいのか、(遺伝子レベルで)持っている形質が出てきてしまうのか
それはいたしかたないこと。従って純粋種は接ぎ木で増やすしかないらしい。











イメージ (あくまでも私ので、学術的根拠なし) としては、
淡黄剣弁紫褐色心(ロウバイ)→淡黄剣弁黄心(ソシン)→黄丸弁紫褐色心(マンゲツ)→黄丸弁黄心・淡黄丸弁淡黄心
                  ↓
                  →黄丸弁紫褐色心(トウロウバイ)

トウロウバイ
学名:Chimonanthus praecox var. grandifloras
ロウバイ科 Calycanthaceae ロウバイ属 Chimonanthus
ロウバイの変種で、花弁の幅が広く、花も大きめで丸い。中心の花弁が紫褐色。

基本種
ロウバイ (蝋梅) (中国原産)
Japanese allspice / Wintersweet
学名:Chimonanthus praecox
ロウバイ科 Calycanthaceae ロウバイ属 Chimonanthus
花弁は細長く、透明感のある明るい黄色で中心の花弁は紫褐色。

ソシンロウバイ (素心蝋梅)
学名:Chimonanthus praecox form. concolor
ロウバイの変種
次ポスト参照
 http://fieldfesta.blogspot.jp/2015/01/20150116_17.html

2015年1月16日金曜日

20141231 枝垂れ梅 (蕾) と夕月

Weeping Japanese apricot and the Evening moon

シダレウメ (枝垂れ梅)
学名:Prunus mume form. pendula
バラ科 Rosaceae サクラ属 Prunus
品種の詳細は不明

2015年1月13日火曜日

20150113 コハコベ (小繁縷)

Chickweed

コハコベ
学名:Stellaria media
ナデシコ科 Caryophyllaceae ハコベ属 Stellaria
いわゆるハコベ (繁縷)。
一年中見られるが、越年草なので、秋(発芽)から翌年秋(枯死)までがハコベの一年。
基本的にハコベ属は花弁2裂5枚、コハコベは雌蕊の柱頭3裂、雄蕊5本。

2015年1月12日月曜日

20150107 冬のバラ

Rose in Winter

バラ (薔薇)
学名:Rose (バラ属の総称として)
バラ科 Rosaceae バラ属 Rosa
秋の開花のあと、咲き切れずに残ったのでしょう。
冬は強剪定の時期ですが、自然のままもまた良し。