2015年6月30日火曜日

20150625, 0626, 0629 イシミカワ (石見川・石実皮)

Mile-a-minute weed, Devil's tail

学名:Persicaria perfoliata
タデ科 Polygonaceae イヌタデ属 Persicaria
初めて見た。
やや湿り気のある所が好きなのだそうで、今年の長梅雨にマッチしちゃったのだろうか。

この株は一足先に花が咲いたようで、先端はすでに実が色付いている (黄緑→薄紅→青紫→群青色と変化)。
大好きな彩りなので特別カラーw

花に花弁は無く、膨らんで色付くのは萼片で、その中に黒い痩果ができる。
実の一番下に蕾が一つ残っている。タイミング悪くまだ開花中の花にお目に掛かれない。

花・実の付くツルの構成や葉が面白く、撮りどころが満載。

写真2
大きな卵形の托葉の先に軸を伸ばし (写真4) 穂状の花序を付ける。総苞はいびつな丸型で、托葉のように茎(蔓)を完全に取り巻いてはいない (鞘になっていない)。
写真3:未熟の黄緑の果実間にはまだ隙間があるので、個々の実 (花) の根元に小さな葉のようなものが何枚かあるのが見られる。これらは小苞片だろうか。
(この花序は穂軸が短く、総苞が無い。色々なパターンがあるのか。)











写真4
大きな托葉の脇にも2つほど花・実がつく。さらにその下のやや小さめの托葉は2段構えになっているように見えるが、一枚は花序を守る総苞、もう一枚は葉を守る托葉なのだろうか。
葉を守る托葉は茎(蔓)を取り巻いて癒合、皿状の托葉鞘 (ochrea) になっている。




















明るい緑の葉は平均 3〜4cm らしいが、日のよく当たる肥沃な所では 10cm 近くある。

3角形に近いが、若いうちは矢じり型。葉腋には小さな丸型の托葉鞘が付き、鞘と言うより鍔のようだ。











葉柄や葉の縁・裏側の葉脈上には恐ろしげなトゲが多数あるが、触っても痛くは無い。
葉は、マジックテープの様に吸い付くような感触。
茎(蔓)や先端の花穂の柄にはトゲは無い。


たぶん、一番上の穂状の実は鳥たちに、下方の実は動物や人にくっついて運んでもらうため、それぞれの目的に最適な個々の構成になっているのだろう。
ずるいヤツだが、実の色が好きなのでウチに来てもいいよと思った(笑)。

ここは、イシミカワ、アオツツラフジ、ヤブガラシ、ヘクソカズラ、オニドコロ、ナツヅタなどの蔓性植物が混生する。蔓性の植物の全姿を一枚に収めるのはなかなか難しいが、三角の明るい色の葉は目立つね。

2015年6月15日月曜日

20150613, 0615 ヤマボウシ (山法師)

Kousa dogwood
学名:Cornus kousa / Benthamidia japonica
ミズキ科 Cornaceae ミズキ属 Cornus ヤマボウシ亜属  Benthamidia
植樹されてから3年余り、昨年までとは見違えるほどの花付きで、梅雨時の薄暗い街並みによく映えます。
白いのは総苞片でその中央にあるのが花だけど、ヤマボウシの花は集合花、果実も真ん丸球状の集合果でけっこう美味らしい。

2015-06-15 追記
花が咲き始めていました。蕾や開花中の花、そしてすでに、役割を終えた花弁や雄蕊が落下して、雌蕊と花盤だけになっているものもあります。なんだかブドウ科の花に似てるような。

2015年6月3日水曜日

20150524 ヤブガラシ (藪枯らし) 花・蕾


Bushkiller
別名:貧乏葛
学名:Cayratia japonica
ブドウ科 Vitaceae ヤブガラシ属 Cayratia
つる性植物の夏がやって来ます!
ヤブガラシの雄蕊は4本、4枚の黄緑色の花弁の外側には毛が生えている (蕾参照)が、
開花後すぐに落ちてしまい、サーモンピンクの花盤 (flower disk) と雌蕊のみが残る。
写真中央の花は、花弁が反り返って落下する直前(雄性期)。
雄蕊が役目を終えて落下すると雌蕊が長く伸びてきます(雌性記)。
花盤のあたりから蜜が分泌されてつやつやしています。
けれども、ヤブガラシのほとんど、特に東日本では3倍体で実をつけないそうです(不稔)。
鳥足状複葉の葉は3倍体では小葉5枚、結実する2倍体のものは小葉が3枚だったりするのだと。
東京でヤブガラシの実を見つけたら、それは貴重品なんだ。

しかし、実を付けないのにどうしてこんなにはびこるのでしょう?
僅かな根茎から大繁殖、「はびこる」を漢字で書くと「蔓延る」、
昔からつる(蔓)性植物は繁殖力旺盛の代名詞なのですね。

それにしても、今年は開花が早い。