学名:Persicaria perfoliata
タデ科 Polygonaceae イヌタデ属 Persicaria
初めて見た。
やや湿り気のある所が好きなのだそうで、今年の長梅雨にマッチしちゃったのだろうか。
この株は一足先に花が咲いたようで、先端はすでに実が色付いている (黄緑→薄紅→青紫→群青色と変化)。
大好きな彩りなので特別カラーw
花に花弁は無く、膨らんで色付くのは萼片で、その中に黒い痩果ができる。
実の一番下に蕾が一つ残っている。タイミング悪くまだ開花中の花にお目に掛かれない。
花・実の付くツルの構成や葉が面白く、撮りどころが満載。
写真2
大きな卵形の托葉の先に軸を伸ばし (写真4) 穂状の花序を付ける。総苞はいびつな丸型で、托葉のように茎(蔓)を完全に取り巻いてはいない (鞘になっていない)。
(この花序は穂軸が短く、総苞が無い。色々なパターンがあるのか。)
写真4
大きな托葉の脇にも2つほど花・実がつく。さらにその下のやや小さめの托葉は2段構えになっているように見えるが、一枚は花序を守る総苞、もう一枚は葉を守る托葉なのだろうか。
葉を守る托葉は茎(蔓)を取り巻いて癒合、皿状の托葉鞘 (ochrea) になっている。
明るい緑の葉は平均 3〜4cm らしいが、日のよく当たる肥沃な所では 10cm 近くある。
3角形に近いが、若いうちは矢じり型。葉腋には小さな丸型の托葉鞘が付き、鞘と言うより鍔のようだ。
葉柄や葉の縁・裏側の葉脈上には恐ろしげなトゲが多数あるが、触っても痛くは無い。
葉は、マジックテープの様に吸い付くような感触。
茎(蔓)や先端の花穂の柄にはトゲは無い。
たぶん、一番上の穂状の実は鳥たちに、下方の実は動物や人にくっついて運んでもらうため、それぞれの目的に最適な個々の構成になっているのだろう。
ずるいヤツだが、実の色が好きなのでウチに来てもいいよと思った(笑)。
ここは、イシミカワ、アオツツラフジ、ヤブガラシ、ヘクソカズラ、オニドコロ、ナツヅタなどの蔓性植物が混生する。蔓性の植物の全姿を一枚に収めるのはなかなか難しいが、三角の明るい色の葉は目立つね。
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