2014年9月27日土曜日

20140926 ヒガンバナ と ショウキズイセン と シロバナマンジュシャゲ

Red on Red

ヒガンバナ と ショウキズイセン と シロバナマンジュシャゲ
Red, Yellow and White Spider lily

黄色いヒガンバナは、ショウキズイセン (鍾馗水仙) または、黄花リコリスと呼ばれる園芸品種。
リコリスとは、ヒガンバナ属の意味だけど、ヒガンバナ属の親から人工的交配によって
作り出された園芸品種をリコリスと呼んでいたりする。

ショウキズイセン (写真1・2)
Yellow spider lily
学名:Lycoris traubii (日本原産種) (#1)
ヒガンバナ科 Amaryllidaceae ヒガンバナ属 Lycoris
やや大柄で、花被 (外花被片3枚、内花被片3枚) や葉の幅が少し広く、茎もやや太め。








シロバナマンジュシャゲ (写真3)
White spider lily
学名:Lycoris albiflora
ヒガンバナ科 Amaryllidaceae ヒガンバナ属 Lycoris
二倍体稔性のヒガンバナとショウキズイセンの交雑種と推定されている (#2)。

#1:以前は Lycoris aurea にひとまとめにされていたが、近年は、分布域や特性によって
日本南部が原産の Lycoris traubii、
秋に葉が出る中国原産種 Lycoris aurea (Golden spider lily)、春に葉が出る中国原産の種 Lycoris chinensis に分類する説がある。

#2:その説に従えば、日本のシロバナマンジュシャゲは、
二倍体稔性 (変種?) のヒガンバナ Lycoris radiata var. と Lycoris traubii との自然交雑種
ということになるが、現在のところ、再分類される前の Lycoris aurea との自然交雑種というのが定説。ややこし。

ショウキズイセンは基本的には二倍体稔性で、
二倍体同士の交配から生まれたシロバナマンジュシャゲも二倍体になってもよさそうだけど、
残念ながら、白花も赤同様不稔だそう。遺伝子の世界はそんなに単純じゃないらしい。

写真2(photo 2):ショウキズイセン (Yellow spider lily)
写真3(photo 3):シロバナマンジュシャゲ (White spider lily)
子房の膨らみ方が明らかに違うのよね。

ヒガンバナ (彼岸花) の実は。
Triploidy Spider lily
http://achromaticjp.blogspot.jp/2014/09/blog-post_25.html

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