2015年4月30日木曜日

20150424, 0430 オランダミミナグサ (和蘭耳菜草) の実 閉鎖花タイプ

Fruits of Sticky mouse-ear chickweed (Cleistogamous flower type)
学名: Cerastium glomeratum
ナデシコ科 Caryophyllaceae ミミナグサ属 Cerastium
萼から長く突き出た筒の先端が10裂しているのは、熟した実なのだが、まるで白い花が咲いているように見える。
未熟果のうちは先端は開かず緑色だが、熟すにしたがって白っぽくなってくる。
このエリアで見るのは閉鎖花タイプばかりだ。花弁をほとんど開かず蕾の中で自家受粉してしまう。
なので、蕾なのか咲き終わり直後なのか判別に苦しむ。条件の良くない場所や季節に多く発生するそうだ。
それは、在来種のミミナグサ (Cerastium holosteoides var. hallaisanense) も同じらしい。

オランダミミナグサは、
・花枝が萼片より短く、ミミナグサは長い。
・花弁は萼片より少しだけ長く、ミミナグサは萼片とほぼ同じ長さ。
・ミミナグサの方が萼片の紫色が濃く目立つ。

20150309, 0424 ヤエムグラ (八重葎)

False Cleavers

学名:Galium spurium var. echinospermon
アカネ科 Rubiaceae ヤエムグラ属 Galium
薄い黄緑色の4弁花。
葉や実のとげの先は鉤状になっており、触るとかなりざらつく。

雑草にも流行り廃りがあるようで、いつもの駐車場も今年は八重葎が全盛。








既に実だらけになっている群生も。
















早春(3月初め)には葉はまだ丸っこく、先端がわずかにとげ状になっている程度。

2015年4月28日火曜日

20150425 ヤツデ (八つ手) 実


Fruits of Japanese Aralia
学名: Fatsia japonica
ウコギ科 Araliaceae ヤツデ属 Fatsia
赤紫から黒紫色へ。
この実が美味しいのかどうかは分からないが、
鳥たちが繁殖に一役買っているわけで、
ウチの裏にもいつのまにか芽生えて3年ぐらい経つ。

2015年4月26日日曜日

20150424 モウソウチク (孟宗竹) のタケノコ



Shoots of Moso bamboo
学名:Phyllostachys heterocycla
イネ科 Poaceae タケ亜科 Bambusoideae マダケ属 Phyllostachys
私有地に付き勝手に掘っちゃいけません。

2015年4月8日水曜日

20150408 美醜

枯れた花は枯れた花であり、
朽ちた葉は朽ちた葉である。

その中に、
命の輝きだの美だのを見出そうとするのは
撮り手の都合にすぎない。

汚れたモノを
ことさらにキレイに見せる必要があろうか。

ありのままに、ありのままに。
光はありのままに影を造る。


20150403 スズメノカタビラ(雀の帷子) または アオスズメノカタビラ(青雀の帷子)

Annual Bluegrass / Annual meadow-grass
従来、在来種のスズメノカタビラ (P. annua L.) に対して、茎が匍匐するようにして節から発根して繁殖するものを外来のツルスズメノカタビラ(P. annua var. reptans) としてきたが、その形質はスズメノカタビラにもあり、顕著と言えるほどではないものを別品種として同定するのは容易ではなく決定的要因たりえない、そうではなく、草自体の色味や護穎脈上の毛の多少(スズメノカタビラの方が多毛の傾向)などによって在来・外来の区別をすべし、という説もある。


その場合、大方の外来種はアオスズメノカタビラ (Annual Bluegrass, P. annua L. subsp. annua) になると言う。在来種は黄色味が強く外来種は青っぽい、と言うことらしいが、並べて比較しなきゃ素人には単体での判別は不能、ましてやこんな写真で小花の内部まで分かるはずも無く。
ただ、生育環境として、町の人家の周囲に多いのはアオスズメノカタビラという判断も可能ではある。(ちなみにこの写真では、ハナニラの葉に比すればかなり黄味が強い。)

スズメノカタビラ
Annual Bluegrass / Annual meadow-grass (#1)
学名:Poa annua L. subsp. / Poa annua L. (#1)
イネ科 Poaceae イチゴツナギ属 Poa

アオスズメノカタビラ
Annual Bluegrass / Annual meadow-grass (#1)
学名:Poa annua L. subsp. annua / Poa annua L. (#1)
イネ科 Poaceae イチゴツナギ属 Poa

ツルスズメノカタビラ
Creeping bluegrass
学名:Poa annua var. reptans
イネ科 Poaceae イチゴツナギ属 Poa

#1:現在のところ、スズメノカタビラとアオスズメノカタビラの分類は確立された説ではないので、
  定説ではどちらも Annual Bluegrass であり、Poa annua L. である。

2015年4月5日日曜日

2015 ヂ・モ・ト・ノ・サ・ク・ラ (ソメイヨシノ)

Somei-Yoshino Cherry Blossoms in my home town



2015-03-22


2015-03-24


2015-03-27



2015-03-28


2015-03-30




2015-04-03





Google+  Ello 投稿済み写真含む

2015年4月3日金曜日

20150330 ボケ (木瓜) またはクサボケ (草木瓜)

Flowering quince or Japanese quince

ボケ (Flowering Quince)
学名: Chaenomeles speciosa
バラ科 Rosaceae ボケ属 Chaenomeles

クサボケ (Japanese quince)
学名:Chaenomeles japonica
バラ科 Rosaceae ボケ属 Chaenomeles

宇治の平等院で見たボケのように大輪・大木であれば容易に判定はつくが、年中剪定される公園の小さな木の同定は容易ではない。

WEB や 図鑑から集めたボケとクサボケの判別法は、

1.ボケは 2m を越すこともあるが、クサボケの樹高はせいぜい 1m ぐらいで、根元から広がるように分枝し根元近くの枝は地を這うように伸びて、木の下の方にも花が付く。
2.ボケの花は真っ赤で花弁の基部にすき間がないが、クサボケは朱色っぽく、花弁の基部にはすき間がある。
3.クサボケの卵形の葉にくらべ,ボケは葉の先端がとがるものが多く、鋸歯も鋭い。
4.クサボケの方がトゲ (短枝が変化したもの) が多く、ボケはトゲが有るものと無いものがある。
5.ボケの果実は楕円形で、クサボケの果実は球形に近い。

この写真の木は、樹高は 1m に満たないが剪定されているのと周年日陰で樹勢があまり良くないので樹高による判定基準からは除く。(花の背後の幹は別の木。)
花は朱色で花弁の基部に隙間があるが、葉先は尖り、枝葉地を這うものと上方に伸びて分枝するものがある。トゲは全く見当たらなかった。実は無い。さて、ボケ、クサボケ、どっち?

ちなみに、この投稿の上から3枚目が、樹上で干からびて春をむかえたボケの実です。
葉の形状の違いも見て取れると思う。

20150330 メタセコイア

Dawn Redwood
和名:アケボノスギ (曙杉)
学名:Metasequoia glyptostroboides
ヒノキ科 Cupressaceae メタセコイア属 Metasequoia
濃すぎず薄すぎず明るいトーンの紅葉 (写真2, 2014-12-05) が美しい落葉針葉樹。
枝・葉とも対生しているのでメタセコイアと推定。
互生していればラクウショウ (落羽松, Taxodium distichum)。
成長が早く、育ちすぎると公園内の他の樹木の邪魔になるのか、かなり枝打ちされている。
一つ心配なのは、今頃はもう雄花が開花している時期、少なくとも穂は落葉後の冬から伸び始めて目立つはずなのだけど、その様子が全くない。
ラクショウだったとしても同様、